SCHEDULE
2020.12.4 fri〜12.9 wed
EXHIBITION
田村幹夫 写真展
Kuebico ー稲穂の海に目を凝らすー
田村幹夫 写真展
Kuebico ー稲穂の海に目を凝らすー
日 時 | 2020年12月4日(金)〜12月9日(水)11:00〜19:00 ※最終日は17:00まで |
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会 場 | Galerie Lã(ギャルリーラー) 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル601 |
稲穂の海で目を凝らせば、マネキン首の案山子(カカシ)達が素知らぬ顔をしてそこに在る。
マネキンの顔が田んぼに立つことの奇妙さ、不思議さ、可笑しさ、そして哀しさ。
ファインダーを覗くと、雨風に汚れた眼差しがこちらを見返し、自分の中の奥深くのなにかとシンクロする。
案山子は古来より豊作を願い田んぼに立てられた人形で、その語源は古事記にまでさかのぼり、久延毘古(クエビコ)と言う異形の神様にたどり着く。この国では古くから神との交流を担うものは、その容貌は怪異で異形でなければならないとの決まりが有り、案山子が昔から一本足なのもその名残ではないかとも言われている。
神奈川県央にあった案山子達を10余年に渡って撮り続け、2015年に新宿シリウスで個展「畦の魔法使い」を開催しました。
今回はフイルム時代の古いレンズをデジタルカメラに装着して、個展以降に撮影した写真を中心に、昭和7年築の趣きあるギャラリーに展示します。田んぼから遥かに遠い銀座のこの空間で、異形の者達は何を語りかけてくれるでしょうか。
田村幹夫
作者プロフィール
田村幹夫(たむらみきお)
1950年 東京・目黒生まれ
1976-2011年 (学法)文化学園 文化出版局に勤務。
2007年-現在 松本路子氏主宰のワークショップ<光を束ねる>に参加し作品制作中
2012年 <光を束ねる>グループ展 渋谷、ギャラリー・ルデコ
2015年 個展「畦の魔法使い」新宿、アイデムフォトギャラリー [シリウス]